陳威廷 個展「一抹灰」

陳威廷 個展「一抹灰」(2025) 撮影:黄覚深

陳威廷 個展「一抹灰」(2025) 撮影:黄覚深

陳威廷 個展「一抹灰」(2025) 撮影:黄覚深
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事業概要
本展では、陳威廷による近年の創作の流れを紹介する。詩を出発点とし、絵画、リトグラフ、インスタレーションなど複数のメディアへと展開される表現言語に焦点を当てている。作品の多くは、日常的な風景や幼少期の記憶を基盤とし、架空のキャラクターやオブジェクト同士の関係性を通じて、感情の曖昧さや時間の断裂感を帯びたイメージの物語を構築している。展覧会タイトル「ひとすじの灰色」は、明と暗、確実性と不確実性のあいだに存在する状態を象徴しており、作家が一貫して探求してきた「感情の余白」や「存在の曖昧な境界」への応答でもある。画面に描かれる人物たちは、しばしば「待つ」「彷徨う」「ためらう」といった姿勢をとり、人間関係、言語、知覚、記憶といったテーマに対する長年の考察を反映している
- 実施時期
- 2025年8月15日(金)—9月14日(日)
- 実施場所
- 台南市美術館 Tainan Art Museum
プロフィール
【陳威廷(チェン・ウェイティン)】
台湾・台南出身。東京藝術大学グローバルアートプラクティス修士課程修了。絵画、詩、インスタレーションを通じて、幼年期の記憶、物哀れ、不気味さを主題に独自の世界観を構築。個展に台南市美術館《一抹灰》(2025)、高雄市立美術館《彼岸》(2024)など。Shibuya Awards大賞、小山登美夫審査員賞、上野の森美術館絵画大賞展入選、CAF賞入選など受賞多数。現在は東京を拠点に活動中。




