ドキュメンタリー・イン・プログレス
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- ドキュメンタリー・イン・プログレス実行委員会
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成27年度 第Ⅰ期 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム]



事業概要
絵画や彫刻のようにシンプルなメディアに比べて、保存や再現に困難がともなう「インスタレーション作品」を、美術作家や公共機関はこれからどのようにして残していくべきなのか──表現形式が多様化する現代アートの現場では最近、作品の「記録・保存・再現」に関するこのような今日的課題が立ちあがってきている。 空間全体を使用し、機械じかけでモノが動くインスタレーション作品を制作する毛利悠子が「ヨコハマトリエンナーレ2014」(横浜美術館)で展示した代表作のひとつ《I/O ー ある作曲家の部屋》の再展示を通して、作品を設置する際の複雑なプロセス、および作品を残していく上で重要となるポイントを、ドキュメンタリー映像や美術作家本人へのインタビュー、テクストや図面として記録・制作するプロジェクト。 また、技術スタッフなどの専門職、および建築等の隣接ジャンルから識者を募りシンポジウムを開催することで、「記録・保存・再現」の方法について多角的に探る機会にしたいと思っている。
- 実施時期
- 2015年10月12日(月)-26日(月)
- 実施場所
- アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区)
プロフィール
毛利悠子(美術家)
「人工と自然の新しい関係」をテーマに、センサーやインテラクティブ・デバイスといった最新電子機器、白熱灯やトイレットペーパーなどの消耗品、あるいは水、ホコリ、自然光といった展示空間にある自然現象など、多様な媒体(メディウム)を積極的に取り込んだ作品を多数制作。近年では「ヨコハマトリエンナーレ2014」「札幌国際芸術祭」といった国際美術展のほか、舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー14」といった他ジャンルとのコラボレーションをも活発に行なう。国内外で活動。
近年の代表作として《I/O — ある作曲家の部屋》《アーバン・マイニング》《サーカスの地中》がある。