津田直縄文プロジェクト
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 津田直縄文プロジェクト実行委員会
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成27年度 第Ⅰ期 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム]



事業概要
日本の基層文化のひとつに約一万年に渡り小さなムラ社会を築き、狩猟・漁労・採集を中心とした暮らしを実現させていた縄文時代がある。東日本大震災に見舞われた時でさえも、縄文遺跡の多くが津波からも被害を免れ残ったことを後に知った。そんな今だからこそ、私達の足元に眠る縄文文化に再び光をあて、縄文時代の人々がどのようにして自然界との共存を実現し、高き精神性を保持することができたのか、その死生観にも目を向け探求したいと考える。 本プロジェクトでは、写真家の津田直を中心とし、東北や北関東を主軸に各地をフィールドワークし、未だ見ぬ日本の原初的な風景や遺物に見られる縄文の表現力や造形美に焦点をあて撮影を行う。 発表については、写真を通じて日本文化の原点と言える縄文の美を間近に感じ取ってもらえるような展示方法を探り、古から母体となってきた「日本の思考」を再生させ、これからの日本での生き方を考えてゆくことに役立てたいと思う。
- 実施時期
- 2015年11月7日(土)-30日(月)(予定) 2016年2月20日(土)-3月26日(土)
- 実施場所
- クラチカヨシダ表参道(東京都渋谷区) タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京都港区)
プロフィール
津田直
1976年神戸生まれ。世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている写真家。2001年より国内外で多数の展覧会を中心に活動。2010年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。
主な作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)がある。近年はフィールドワークからつくる写真集『SAMELAND』、『NAGA』をlimArtより連続的に刊行。