《障害の家》プロジェクト
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 《障害の家》プロジェクト
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成29年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期



事業概要
「バリアフリー」は障害のある人が不自由だと感じている社会環境を改善し、誰でも生活を効率よく過ごせるユニヴァーサルな社会を実現させるものであるが、そこでの問題は、健常者と障害者が依然として前提されていることにあり、障害のある人が多数者の社会に合わせる形になっている点にある。 たとえば、自閉症スペクトラムでは、通常とは異なる発達プロセスによって、別の思考や能力を発揮するケースが知られている。「障害の家」プロジェクトは、こうした一見ネガティブに捉えられる違い(障害)から生じる豊かさに注目し、様々な負荷のかかった状態を問いなおすために、家そのものに障害やバリア、出来事を設える。それは障害のある人の現実に近づくことであり、誰もが使える均質な空間に対して、個別の生活空間のオルタナティブを検証することだ。建築と人間の「障害」から再考を促し、既成の家を改装することで、日常の中における建築と生活のフォームを提案する。
- 実施時期
- 2018年3月9日(金)〜30日(金)
- 実施場所
- 京島長屋(東京都墨田区京島3丁目62-6)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【《障害の家》プロジェクト】
2015年2月にアサヒ・アートスクエアにて、アーティストの大崎晴地が立ち上げた《障害の家》プロジェクト(Barrier House Project)は、「障害」や「バリア」のある生活の方が健常者よりも豊かで多様であることを検証し、建築家・笠島俊一との協働をとおして、実際の「家」の実現に向けたプロジェクトである。2017年3月、千住たこテラスにて、家屋を使った一回目の発表を開催している。