小泉明郎展「帝国は今日も歌う」
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 「《帝国は今日も歌う》展」実行委員会
- 助成区分
- 東京芸術文化創造発信助成
- 助成タイプ
- 単年
平成29年度 東京芸術文化創造発信助成 [単年助成プログラム] 第1期


事業概要
小泉明郎の新作映像インスタレーションによる展覧会は、全体の照明を落として暗くし、大型の3面スクリーンと高精度な音響に囲まれた中で映像を鑑賞する仕掛けを作った。鑑賞者は身体を包み込むような映像と音響の中で作品を体験し、夢と現実が交錯したような映像美の中に編み込まれた、宗教、国家などをめぐる文化コードに内在する暴力性と対峙することとなった。 展覧会期間中にはトークイベントを2度行った。1回目は政治学者の原武史氏とSF作家・文芸批評家の藤井直哉氏を招き、「描かれた天皇、描かれなかった天皇」と題し、なぜ天皇がここまでタブーとなってしまったのかをテーマに三者が語り合った。2回目は現代美術作家の会田誠氏を招いた「混ぜるな危険!?─美術とタブーの相性診断」という題で、摩擦が生まれると分かっていながらタブーに触れ続ける思考とエネルギーの根源を小泉が会田氏に聞くという形式のトークで会場を盛り上げた。
- 実施時期
- 2017年5月1日—11日
- 実施場所
- ヴァカント(東京都渋谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【小泉明郎】
1976年生まれ。ニューヨーク近代美術館のProjectsやテート・モダンのBMWテート・ライブをはじめ、国内外の数多くの展覧会に参加。2015年には初期作品から新作までを揃えた初の大規模個展「捕われた声は静寂の夢を見る」をアーツ前橋で開催。この数年だけでみても、オランダや米国などの美術館で個展、上海ビエンナーレ、アジアパシフィックトリエンナーレ、シャルジャビエンナーレなど数々の国際展で新作を発表している。