生成/共感/合意…「楽器」を分かち合う音楽聴取
※採択時点での情報です。
- 採択団体・個人名
- 金ヨハン
- 助成区分
- スタートアップ助成
- 助成タイプ
- 単年個人
令和4(2022)年度 第4回 スタートアップ助成



事業概要
本事業は、音楽作品を「観想(瞑想)の対象」にしてしまった19世紀ドイツ文化の影響から離れ、作品の実現に関わるすべてのコミュニケーションを強調し、音楽作品というものを異なるものとの間で⽣じ得るあらゆる⽣成、共感、交流、合意、すなわち「分かち合いの場」として捉えることである。 聴取という行為を「創造的想像力」ではなく「楽器=道具化された身体」を通じて行う。そして音楽作品という空間の中に生じる人―楽器―音という異種間のコミュニケーションを図ることを試みる。 プログラムは金ヨハンの《ピアノ的モデル:マテリアルターン》(2022)と《半空間音楽:傾聴と共聴の間で》(2023)、委嘱作曲家の足立智美のレクチャー・パフォーマンス《コレクティヴ・インストルメントとは何か》または“Sympathy/Synchronicity/Synthesizer”(2023)の3つの作品である。出演者は⾜⽴智美、井上郷⼦(ピアノ)、⾦ヨハン、栗原響⼦(フルート)の4人である。
- 実施時期
- 2023年12月25日(月)
- 実施場所
- トーキョーコンサーツ・ラボ (東京都新宿区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。
プロフィール
【金ヨハン】
韓国ソウル生まれ、作曲家を志して2011年に渡日。作品理解に関わるアイロニーとそれを無効化するユーモアをテーマに作品創作を行う。2021年初の個展「Kim Yohan Composer Solo exhibition 曖昧|複雑|偶然…の聴取」をアーツカウンシル東京スタートアップ助成を得て東京で開催、雑誌『みらいらん』など好評を博す。近年は韓国のソウル、ドイツのベルリンとケルン、オーストリアのウィーン、スウェーデンのボロスにおいて新作初演を行った。